先日誘われてパンを作りました。本当に久々の作業です。コネコネしていると、イギリスで教わっていた頃が思い出されて、とても懐かしかったです。
オーブンから出したばかりの焼き立てパンはこちら。
齧るとアスパラの香りがしました。
こちらの会場には折り畳み式の発酵専門の用具があり、あっさりきれいに発酵ができました。私の作業場にはそういった用具を置くスペースがないので導入は断念。発酵を確実に行うにはどうしたら良いか。検討課題です。
イギリスでの実習はプロのための勉強でしたので、発酵はオーブンを使って行っていました。パンを焼くのと違う温度設定になるのでオーブンが2台以上あれば実行可能です。
学校で作った焼き立てのパン、香りも味も最高でした。が、自分が作ったものもすべて学校の販売コーナーに並び、味見すらできませんでした。材料費は授業料に含まれていない、学校運営の経費から出ているから、という理由です。授業の合間に通常1ポンド(当時200円位)から2ポンドぐらいで購入します。絶対自分で買いたい場合は次の授業を抜け出して、販売担当の職員に「これは私が作ったから他の人に売らないで」と頼んでおきます。販売開始時間になると近所のお婆さん達や他のコースの生徒、学校職員の方達が購入してくださるのですが、さすがにひどいできのものは売れ残ります。クラスの何をやらせても上手に作るメラニーの商品はあっと言う間にいつも売れていました。私も自分のものが失敗と思う時は、メラニーの作ったものを買ってみました。できの悪いのも良いのも値段は一緒です。
山形の食パンやバンズと呼ぶ丸パンの時は、いつもお世話になっている方達に差し上げるため、自分のも上手にできたクラスメートのものもお買い上げです。美味しい、Well done!と褒められて、とても嬉しかったです。作ったクラスメートが誰かわかっている時は、その子に「良い出来だったと褒められたよ」と報告すると、その時は澄ましてAll rightなんて言っていましたが、その後ご機嫌なのがわかりました。皆、元気にしているかしら。